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3D6?

雑記。

CS決勝第1戦のPKは誤審なのか?

チャンピオンシップ決勝第1戦は、浦和レッズがPKで1点を獲得して勝利した。PKになった興梠に対する西のプレーについて、疑問の声がでている。
web.gekisaka.jp
西本人は、「足もかかってないし、手も使ってない」と判定に不満があるようだ。
競技規則を確認してみる。
2016/2017年競技規則の改正および国際サッカー評議会によるその他の重要な決定 | JFA|公益財団法人日本サッカー協会
サッカーの競技規則は、2016-2017年シーズンの前に大幅な改正がされている。J1でも2016年2ndステージから改正後の競技規則が適用されている。
PKが与えられるのは、ペナルティーエリアの中で直接フリーキックとなる反則を犯したときだ(競技規則第14条)。直接フリーキックとなる反則について、現行競技規則第12条は、次のように規定している。

1 直接フリーキック

競技者が次の反則のいずれかを不用意に、無謀に、または、過剰な力で犯したと主審が判断した場合、直接フリーキックが与えられる:

  • チャージする。
  • 飛びかかる。
  • ける、またはけろうとする。
  • 押す。
  • 打つ、または、打とうとする(頭突きを含む)。
  • タックルする、または、挑む。
  • つまずかせる、または、つまずかせようとする。

身体的接触を伴う反則が起きたときは、直接フリーキックまたはペナルティーキックで罰せられる。

  • 不用意とは、競技者が相手に挑むとき注意や配慮が欠けていると判断される、または、慎重さを欠いてプレーを行うことである。懲戒処置は必要ない。
  • 無謀とは、相手競技者が危険にさらされていることを無視して、または、結果的に危険となるプレーを行うことであり、このようにプレーする競技者は、警告されなければならない。
  • 過剰な力とは、競技者が必要以上の力を用いて相手競技者の安全を危険にさらすことであり、このようにプレーする競技者には退場が命じられなければならない。

競技者が次の反則のいずれかを犯した場合、直接フリーキックが与えられる:

  • ボールを意図的に手または腕で扱う(ゴールキーパーが自分のペナルティーエリア内にあるボールを扱う場合を除く)。
  • 相手競技者を押さえる。
  • 身体的接触によって相手競技者を妨げる。
  • 相手競技者につばを吐く。

第3条の反則についても参照すること。

今回に関係しそうなのは、タックルだけではなく、相手に対して「挑む」ときにも直接フリーキックとなること。また、「身体的接触を伴う反則が起きたときは、直接フリーキックまたはペナルティーキックで罰せられる」と明記されていること。これらは、2016-2017シーズンから改正された箇所だ。

12.2 直接フリーキック - “挑むこと”の追加

これまでの文章

競技者が次の7項目の反則のいずれかを不用意に、無謀にまたは過剰な力で犯したと主審が判断した場合、直接フリーキックが相手チームに与えられる。

  • 相手競技者にタックルする。

新しい文章

競技者が次の反則のいずれかを不用意に、無謀に、または、過剰な力で犯したと主審が判断した場合、直接フリーキックが与えられる:

  • タックルする、または、挑む。

説明

“タックル”は足によって行われるものと解釈されるが、相手に挑むことは身体の他の部分(例えば、膝)によって行われることもあり、これまでの条文ではそのような行為を網羅できていなかった。

12.3 直接フリーキックの対象となる接触

追加の文章

身体的接触を伴う反則が起きたときは、直接フリーキックまたはペナルティーキックで罰せられる。

説明

身体的接触を伴う反則があったときは、直接フリーキックを与えなければならないことを明確にした

ということは、足でタックルしたときに限らず、相手競技者と身体的接触が伴ったときには、直接フリーキックになり得る。
改めて興梠に対する西のプレーを見ると、西はボールとは関係がない場面で興梠に対して腰付近から接触している。審判は、ゴール前のポジショニングを争う過程で偶然接触したのではなく、西が興梠に対して意図的にチャージした又は挑んだと判断したのだろう。この場合、現行の競技規則ではPKを与えることになる。
「足もかかってないし、手も使ってない」というのは、その通りなのかもしれないけれど、現行競技規則では足や手を使わなかったときに限らず身体的接触を伴う反則があればPKになることが明記されている。PKを与えない理由にはならない。